2014年01月20日
この‘例え’でわかります?
こんばんは。
パフォーマンスアップコーチのナカムラトモコです。
今日はコーチングのスキルについて書きたいと思います。
コーチングの質問の種類に「チャンクダウン」と言うものがあります。
チャンクとは‘塊’の意味。
ザクっと大きいチャンクで話していると、なかなか解決策が生まれてこないものです。
なので、細かいチャンクにする(=チャンクダウン)ことで、具体的に問題を捉えやすくする、と言った時に使います。
例えば「仕事が辛い」と言っている人に、この大きさのチャンクのままでは解決策などは出てきにくかったりするので、仕事の何が辛いのか?と聞くことにより、「営業の仕事が向いていない」と具体的な話になり、更に営業のどこが向いていないのか?と聞くことで、「新規開拓が辛い」と言うところまで細かくしていくと、対応策が考えやすくなるのです。
先日、いつもお世話になっているところでこの箇所を説明している時に、例え話が閃きました。
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闇の中に浮かぶ洋館の前にコーチとクライアントが立っている・・・
手には懐中電灯を持って。
電気が切られているこの洋館に入って、‘ある物’を探そうとするこの二人。
その時、玄関先で
「さ、どこ行こ?」
とコーチが聞いても、クライアントは答えようがない。
闇雲に真っ暗な洋館の中に入って行ってもいいけれど、灯りは自分の手元の懐中電灯の光のみ。
広い洋館の中で、‘ある物’を見つけ出すのは難しい。
そこでチャンクダウン。
求める物がありそうなところはどこなのか?
そしてその部屋のどの部分にありそうか?
と言うことを事前に聞きながら、その部屋に向かい、例えば机の中だったりすると、そこに懐中電灯の光を向ければいい。。。
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コーチングで使う質問はスポットライトの様なものなのです。
その部分だけ照らすことによって、クライアントはそこに意識を向けることができます。
その光が狭ければ狭いほど、強ければ強いほど、クライアントの意識はそこに向かいやすくなるのです。
だからこそ、洋館全部をもわ~っとした光で照らすのではなく、どの部屋の、どの部分と言う様に絞りこんで光を当てる方が答えが出てきやすいと言うわけなのです。
いかがでしょう?
この例えで、チャンクダウンの意味がおわかりになりましたでしょうか・・・?