2015年05月26日
部下とのより良いコミュニケーションは、‘関係性’を考慮する必要がある
こんにちは!
パフォーマンスアップコーチのナカムラトモコです。
今日は、部下とのコミュニケーションについて、上司として押さえておかなければいけないことをお伝えしたいと思います。

一般的にコミュニケーションとは‘情報の共有’なのですが、対人関係において考えなければいけないのは、その‘関係性’。
要は自分と相手の関係性もコミュニケーションには大きく影響すると言うことです。
わかりやすく言うと、関係性とは友人や身近な人と主に築かれる‘ヨコの関係’と、上司-部下、教師-生徒と言った‘タテの関係’のこと。
その中で、‘ヨコの関係’は基本、対等な立場。
これは双方向のコミュニケーションなので、比較的やりとりがしやすく、活発化しやすいので、コミュニケーションのギャップも埋めようと思えば埋めていきやすいと言えます。
あ、あくまでも‘タテの関係’と比べて・・ですけど。
一方、‘タテの関係’は上下関係。
役割がはっきりしていて、単方向なコミュニケーションになりやすいものです。
上の立場の者は下の立場の者に一方的に言うけれど、下の者は自由にそれについて意見を述べる、反論することはできない構図。
この関係性から情報が正しく共有されないということも考えなければいけないと言うことです。
上の立場、すなわち、上司は、いわゆる‘権力’を持っています。
また、‘自由がきく’とも言えます。
ただし、その分、‘責任’も負っていますが。
反対に下の立場の人(=部下)は、‘権力’も‘自由’もありません。
もちろん、‘責任’も。
こういうことも踏まえてコミュニケーションを取るとした場合、上から下へのコミュニケーションにおいて、上司は振る舞いが自由にきくわけで、だからこそ、簡潔で明瞭な説明が必要であり、できるということ。
実は人は、言葉よりも表情や雰囲気と言った‘非言語の情報’でコミュニケーションを取っています。
例えば、部下を威圧する雰囲気で、「なんでも言っていいから、言ってみなさい」と言ったり、イライラした態度をあからさまに出しながら「私、怒ってないから」と言ったり、態度と言葉が違うこと(ダブル・バインド)をすると部下は混乱してしまいます。
こういうことが起きないようにするためには、自由に表現できる上司が気をつける必要があるわけです。
また、上司は部下の非言語を読み取ることが難しいと言えます。
なぜなら、部下は自由ではないので、気持ちを表出させてこないから。
わかっていないのに、わからないと言葉にして言うことも、表情に出すこともできない。
と言うことは、上司は、部下の気持ちを汲み取るのは困難で、意思疎通が難しくなるということ。
反対に下から上へのコミュニケーションにおいて、部下は上司を読み解くのは簡単なのです。
なぜなら、上司は自由だから、表情や言動に何を考えているかが出てしまうわけです。
機嫌がいいとか、イライラしてるとか・・ですね。
だからこそ下から上へはフィードバックをするのがいいのです。
私はこう感じているとか、こんな風に思うとか、‘口に出してしっかり伝える’。
そうしなければ、コミュニケーションギャップは埋まらないのです。
但し注意しなければいけないのは、上司は‘責任’を負っているので、部下からのフィードバックを受けたからと言って、それをすぐ採用するほど柔軟な立場ではないということ。
だからと言って何も言わずにいると、何も変わらないのも事実。
会社でのコミュニケーションでも、「上司が部下の方に歩み寄ってやらなければいけない」と言うのは、こういうことなのです。
部下がフィードバックしやすいように振る舞いや伝え方等を変えることができるのは、「権力を持っているからこそ自由に表現できる上司」の方だから。
いかがでしょう。
あなたは‘関係性’を分かった上で、部下とより良いコミュニケーションを取っていますか?
******* 応援宜しくお願い致します! *******

コーチング ブログランキングへ
*************************************************
ナカムラトモコの体験コーチングを受けてみたい方はコチラ
*************************************************