朝の情報番組を見ていたら、実に興味深い特集をしていました。
長崎にある活水高校と言う女子高の吹奏楽部が、わずか7カ月で全国大会に出場できるようになったと。
なぜなら、あるカリスマ指導者が来たからだそうです。
その人は藤重佳久氏。
吹奏楽部では名門の福岡・精華女子高校吹奏楽部を35年間、指導してきた人。
テレビを見ていると、練習量をそれまでと比べて圧倒的に増やし、また、一人1分の個人指導もやり・・で、部員の力を上げるための改革をされたようです。
それも大事なのですが、私が注目したのは、藤重氏が100人を越える部員一人ひとりと日誌を交換し、きちんと全員のことを把握し、声掛けしているということ。
「(自分のことを)ちゃんと見ていてくれる・・・」
このことが部員たちのやる気につながっているのです。
これ、まさにコーチングのコーチの‘在り方’。
すごい指導者が来てくれる!と言うだけではダメで、その指導者がちゃんと自分を見てくれる、認めてくれる・・このことによって、この人のために頑張ろう!という気持が生まれます。
信頼関係があれば、その信頼している人から提示された難しいチャレンジにも、果敢に挑戦することができるのです。
吹奏楽についての知識も教え方も一流なのでしょうが、それだけではない、一人ひとりの心に火をつけられるからこそこの方はカリスマ指導者であるのでしょう。
これは職場でも言えることではないでしょうか?
色んな知識や能力が高くても、部下と信頼関係を作ることができない上司は、部下の力を引き出すことはできません。
プレーヤーとしては一流ですが、指導者としては一流にはなれないと言うこと。
世の上司が、藤重佳久氏から学ぶことはたくさんありそうです...